【90歳夢道1】幸福人生のジッグラト

ジッグラト
 このイラストは以前、新堀ギター音楽院の生徒さんが、新堀寬己の想いを見事に描いてくれた6000年前の古代メソポタミアのジッグラト(聖塔)です。この時代、人類は助け合う集団国家を成し、農耕をする事などにより餓死する危機を減らすことができました。その事を神に感謝し祈りを捧げるために造られたと言われている塔です。この塔で、神官が揆弦楽器(ギター属)を使い、語り奏でるサウンドは、人々の心の健康にまで及んだと言われています。

 このジッグラトを元に、現代人の「幸福をつくりあげる塔」を私は三層で考えてみました。
1段目は大きく心身の健康=これが全ての土台です。その上2段目に愛や感謝の合奏=人々の和です。それらがあり、3段目を達成・成功・名誉・富=成就と考えました。
 この幸福塔(図形)は、新堀寬己が90歳になった時を想定して描いたものです。夢(理想)と現実がミックスしたものですが、大半は実現したものです。 
 それでは、夢が実現できる確率の高いお話を始めたいと思います。
 「夢」は、現実からかなり飛躍して、実現しそうにないものもありますが、これから私がお話ししていく内容は、現実とピッタリと寄りそったものが多いです。
 実現できない夢は、おもしろくありません。夢は実現させてこそ!です。
 実現するには「手段」が必要です。「手段」は段取り=「計画」であり、「計画をする事」は「勉強をする事」でもあるのです。
 故に、「夢(目標)」を持ち、それに向かって、計画的に学び、行動していけば、かなり高い確率で夢を実現させやすいです。
 宝くじが当たった事を想定して夢を実現させようというのとは、まったく違います。計画的に夢を実現させようとする事なので、成功率がかなり高い話です。
 まず目標をたてる事が大切です。重要なのは、その夢の実現に対して、熱い情熱があるか否かです。そして、それに向かって勉強・努力・行動を起こすことができるか否かです。
 夢があっても、先延ばしにして行動を起こさなければ、命の時間は減っていくばかりで、夢には到達できません。
 夢の実現に “めんどうくさい” “もう少し後で…” は最大の敵です。
 例えば、「もう少し痩せて、健康的で見た目も美しい身体になりたい」という夢を持っていても、「運動は、今日はやらないでいいや…」とか、美味しいものを前にして「ダイエットは明日からでいいや…」と、結局はそれがずっと続いてしまい、ダイエットができなかった経験はありませんか?
 以前にカミングアウトしていることですが…、私は大学卒業時の体重55kg(身長168㎝)が、その後の10年で92kgに増えてしまいました。当時は、「社長さんは恰幅がいい方がいい」などと言われていた時代で、私自身、太っている事を悪くは思っていませんでした。しかし、車の運転ではお腹がつかえてハンドルが廻しにくく、後ろを向くのも一苦労、指揮をすれば大汗で、長時間立っているのは辛い!そんな時、会社の健康診断で、私の体格と異常なまでに高いコルステロール値を見た医者から、「このままでは、あなたの身体は40歳までもたないかもしれませんよ!」と指摘されました。まさかそんなことを言われるとは想定外で、それでは私の夢は実現できません!一大事です!そこで、歩く事は嫌いで、食べる事、高カロリーなもの(当時の昼の定番は、かつ丼・ラーメン・ソフトクリーム)が大好きだった私が一念発起!ダイエットを開始しました。そして10年間で30kg減量し、それを今現在、40年間以上維持しています。
 減量よりも、減量後の体重維持の方が大変です。若い時よりも基礎代謝が下がっているので太りやすく、運動するのも以前よりも面倒になってきました。それらに負けては、すぐに体重は増えていってしまうでしょう。「88歳で体重が増やせるのは元気な証拠」とも言われますが…(笑)。しかし私は、スマートな健康長寿でオシャレを楽しみ、実現したい夢があるので、日々、加齢と「面倒くさい」と葛藤しながら、健康な身体を維持しているわけです。
 「面倒がらないこと」「維持し続けること」が夢の実現には大切なのです。
 夢を実現するために努力を続ける事を、「道」づくりと言いたいです。それを短くして「夢道」としたかったのです。
 ところで、私(著者:新堀寬己)は、あと数ヶ月で令和5年(西暦2023年)を迎えようとしています。来年の4月17日で満89歳です。数えでは90歳になります。このシリーズは、20話位で1冊の本にしたいと思っていますので、90歳の人の人生を通した話、本だと思っていただければ幸いです。
 そこでタイトルを「90歳夢道」としたのです。
 みなさん、90歳の人の辿って来た人生の景色って興味がありませんか? 多くの人は経験できていませんよね? 
 その一つですが、70代、80代の時よりも、命の残り時間から逆算して仕事をするようになります。
 現在、人間は120歳までは生きられません。男性はボケないでの110歳が限界のようです。アルコールは脳を直撃するそうですが、ほぼ毎晩、お酒をたしなむ(?)私の脳は今のところは大丈夫なようです。
 しかし、脳も含め、私の健康寿命は、金賞レベルで105歳=あと15年、100歳を通過出来たら銀賞で、あと10年です。95歳まで生きられれば、かなり整然とした終焉を迎えられそうです。
 遺言書は既に書きましたが、まだ変化しています。
 今現在の私の「夢道」の歩み方は、職員の生活に影響を与えてしまいます。これを改善しないとなりません。
 また、未だに融資を願う人がいます。その人達は返済期間と私の余命との簡単な数字の計算が出来ないのでしょうか?代が変わってからのプロの取り立てはきびしい事くらいは理解して欲しいです。私に夢を語る人達もいますが、家族や友人の孫の代までの道筋が立っていない人もいて、そこから説明せねばならず、困っています。
 私は、音楽教室づくりを66年間やってきました。人を育て、ギターオーケストラを結成し、国際ステージでオールスタンディングオベーションをいただき、そのメソード(Nメソード)も世界学術文化審議会よりグランプリをいただく事ができました。
 このような夢を実現させるための施設づくりもしてきました。ビル運営・増改築にも慣れており、専門家から太鼓判を頂いております。これも長年の目が効いているからでしょう。
 悲しいかな、現在、巷では「老害」などという言葉があり、高齢者の話に耳を傾けない若者が増えたそうです。経験が豊富で知識も豊かで、時代の波に乗り、成功を続けている高齢者も多いのです。もう少し、世の経験豊富な人の言葉を聞いていただけるような世の中になってほしいものです。
 ということで、私と同年代の方々はもちろんのこと(懐かしい話もお楽しみに!)、私よりも若い人たちも(かなり多いでしょうね~ 笑)、このシリーズでは更に幸せになれる道、健康を維持できる道を、一つひとつイラストや写真も加えてお話しして参りますので、目を通していただけましたら有難いです。どうぞご期待ください!